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プリンス×プリンセス

第41章 裏工作

居竦まる俺に、ジュークは手を伸ばし…

頬に触れそうになる。

殴られるのかと身構えてしまうと…あれ?

予想していた衝撃は…ない。

おそるおそるジュークを見上げると、ジュークは手を握りしめて、眉を寄せて…

「貴方がいると、確実に変化します」

感情を抑え込んだ声で話すのに。

何でそんなに辛そうなんだ?

「変化って…何だよ」

問いかけても、ジュークは首を振るだけで答えない。

「何が言いたいんだ!?ハッキリ言えよ!!」

ジュークの腕を掴めば、やんわりとそれを外され

「私は…それでティアナ様が悲しまなければいいと思うだけです」

その言葉と表情に、再度掴もうとした手が止まる。

「な…んで…?」

「それは…貴方が一番よくお分かりですよね?」

そう言って、挑発するように冷笑を浮かべ

「あと、ディオチェスター様も」

告げられた名前に…何も言えない。

「では、失礼します」

俺に一礼すると、ジュークは立ち去っていった…。

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