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プリンス×プリンセス

第42章 笑ってんじゃねぇ!!

もう盛りが過ぎたな…

薔薇の花を見ながら、はぁ…とため息をついた。

カムリが世話をしてくれていたけど、時期ってものはどうしようもない。

花びらを落としていく花を見ていると、自然とため息が出てしまう。

地面に落ちた花びらを拾い集めていると、笑いを秘めた声がした。

「毎日毎日、ご苦労な事だな」

「ディオ…」

その場に座り込んだまま見上げると、ディオの眉が上がった。

「どうした?」

「あ…」

一目で心配されるような表情をしていたのか?

そんな表情を見せてしまった事に笑ってしまう。

随分と気を許してんじゃねぇか!?

急に笑いだした俺に、ディオが眉をしかめた。

「何だと言うんだ」

「姉上がさ、調子いいみたいで」

ディオは更に顔をしかめていぶかると

「それは良かったな」

そう言って、ため息をついた。

お前のその態度も何だよ!?

姉上はお前の…妻、だろ?

「他人事かよ」

つい、刺々しい言葉を吐いてしまう。

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