テキストサイズ

プリンス×プリンセス

第44章 唇の痕

そう言われて、ディオの目線を追えば。

ディオの腹が濡れている…?

「お前の、だ」

呆けた頭でも、やっとそれが何なのか理解できた。

向き合ってたから、そうなったのは仕方ないかも…だけど。

俺の精液がディオにかかって…

ディオの鍛えられた腹筋の筋目を伝って垂れていく。

それを見て、火がついたようにぶわっと体が熱くなった。

「ディオ…ごめん…」

恥ずかしさと申し訳なさで、謝ることしか頭に浮かばない。

だけど、ディオは眉を寄せて不快そうな顔をした。

「何故謝る?」

「いや…だってさ…」

気持ちを言い表す言葉を探していると、ディオが腹を拭い

「お前が嫌々受け入れたのではない証拠だ」

「…っ」

そう…かもしれないけど!

言葉にされると、恥ずかしさの方が勝って素直に頷けない。

「そろそろ慣れたか?」

「慣れるか…ぁっ!!」

最奥を突かれて、ピリピリと体が痺れるような感覚に襲われる。

何かにすがりたくて手を伸ばし…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ