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プリンス×プリンセス

第47章 見ていられない

思いもよらなかった言葉に、思わず動揺してしまった。

「なっ…!?」

何で知ってるんだ!?

言いかけた言葉をすんでの所で抑え込む。

やばい。

こんな…認めるような言葉を口にする訳にいかない!

恐る恐るジュークを窺い見る。

俺を真っ直ぐ見るその目は、確信に満ちている。

その目に、自分の気力か萎えるのを覚えた。

……駄目だ。

あの目は、ハッタリを言ってるんじゃない。

いつから?

いつ…何がきっかけで気付いたんだ!?

焦りと恐怖で、頭の芯がすうっと冷えていく。

そのまま何も言葉が浮かばなくて…

「ディオチェスター様のお相手は…やはりあなたでしたか」

「…っ」

寂しげな、悔いるような声。

それを聞いてしまったら…

そうだ、とか…言えない。

だからといって、違う、とか言っても…嘘だって分かってるんだろ?

俺に出来るのは…ジュークから目をそらすだけで…

すると、ジュークがため息をつく音が聞こえた。

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