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プリンス×プリンセス

第57章 傍にいてくれ…

「おい!」

俺の抗議も聞かず、俺に手を伸ばすと

「4日も離れていたんだ。堪能させろ」

そう言い終わると同時に、抱きしめられる。

少しだけ身を屈めて、俺の髪に顔を埋めるから…

息がくすぐったい。

それに、なんか…ゾワゾワする。

久々のディオの匂いに、少しだけ劣情が沸き立ってしまうのは…仕方ないだろ!?

「満足かよ」

もう離してもらわないと…色々とヤバイ。

なのに

「いや、まだ足りない」

耳元で囁かれて、びくんと体を竦めた隙に

「ふっ…ん、ん…ぁ…」

唇が塞がれて、舌が絡む。

唇の隙間から漏れ出る息と声が、だんだんと甘さを増していく…

力が抜けそうになってふらついた所を、ディオに支えられた。

腰を引き寄せられて、すこし仰け反るような体勢で抱き締められて…

シャツ越しなのに、ディオの肌の熱さを感じてしまう。

あ…違う、か。

ディオの熱…だけじゃない。

きっと俺も…熱くなってる…

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