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プリンス×プリンセス

第57章 傍にいてくれ…

こいつの目を見たら…それだけで飲まれてしまいそうで。

少しばかりの抵抗感で瞼をぎゅっと閉じて、耐えるべく気持ちを整えていると…

……え?

ディオの唇が肌に与える刺激が…止まった?

薄目を開けてディオを窺い見ると、俺を見て薄笑いを浮かべていて…

「え…あ、終わ、り…?」

「まだだ」

その呟きと共に、喉仏を口に含むと、力強く舌で頂点を押し込まれた!

「ぐっ…!」

あまりの衝撃に、息が止まる。

唇を離されてむせる俺に、いつもの…冷ややかな視線が注がれる。

「ゴホッ!…な…何だ…って、言うん…だよ…っ!」

むせて苦しくて、涙がにじんでくる

「前にも言ったはずだ」

何の話か思い付かない。

口元を拭いながら、涙目でディオを睨み付けると

「俺を見ていろ」

……は!?

あまりの予想外の答えに、目をしばたたかせる。

何だ!?

屈んだままの俺を、ディオは口元を歪めて見下すように見てる。

お前…どんだけ暴君なんだよ!!

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