
プリンス×プリンセス
第57章 傍にいてくれ…
吐息混じりの小さな呟き。
だけど聞き間違いじゃない。
それに、その表情…
何でそんなに…弱々しげなんだよ…
その表情に見入ってしまうと
「答えないのか?」
一瞬でその表情は消え失せ、いつもの無敵な笑みを浮かべて聞かれた。
「い、いや、待てよ!!」
何か言わないと!!
だけど…
迷うまま、ディオを見上げる。
どれを選んでも同じ。
だったら…
「…奥の部屋が…いい…」
消え入りそうな声で告げると、ディオはにたりと笑い、短く答えた。
「だろうな」
その容易さに、悔しさが沸き立ってくる!
怒りで頭が煮えくり返る俺を置いて、ディオはさっさと部屋を横断すると
「来い」
それだけを告げて、奥の部屋ー俺の寝室ーへ入っていく。
「あのなぁ!!」
ここは俺の部屋なんだぞ!!
何でお前に呼ばれなきゃならないんだ!?
文句を言いながら…それでもディオの言う通りになってしまうのは…
ため息をこぼし、薄く笑みを浮かべる。
好きだから、なんだろうなぁ…
だけど聞き間違いじゃない。
それに、その表情…
何でそんなに…弱々しげなんだよ…
その表情に見入ってしまうと
「答えないのか?」
一瞬でその表情は消え失せ、いつもの無敵な笑みを浮かべて聞かれた。
「い、いや、待てよ!!」
何か言わないと!!
だけど…
迷うまま、ディオを見上げる。
どれを選んでも同じ。
だったら…
「…奥の部屋が…いい…」
消え入りそうな声で告げると、ディオはにたりと笑い、短く答えた。
「だろうな」
その容易さに、悔しさが沸き立ってくる!
怒りで頭が煮えくり返る俺を置いて、ディオはさっさと部屋を横断すると
「来い」
それだけを告げて、奥の部屋ー俺の寝室ーへ入っていく。
「あのなぁ!!」
ここは俺の部屋なんだぞ!!
何でお前に呼ばれなきゃならないんだ!?
文句を言いながら…それでもディオの言う通りになってしまうのは…
ため息をこぼし、薄く笑みを浮かべる。
好きだから、なんだろうなぁ…
