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プリンス×プリンセス

第58章 裏切りの証言

【ルークスの証言】

デュアリスより連絡を受け、高台に向かいました。

そうです。他のものもそうだったと思います。

私が到着した頃には、ジューク様とデュアリスが男を捕らえていました。

執事と言っても、主人に何かあった時には対処しなくてはなりませんから。

護身術の心得は、それなりに持ち合わせているものです。

ジューク様も、バスケットの中の姫君様も無事を確認出来て…

ほっとしたのは事実です。

犯人も捕まえましたし、これで解決だと思っていました。

ですので、部下のものに犯人はひとまず城の方へ連れ帰るよう指示をしました。

私は…ジューク様に付き添おうと。

ジューク様は拒否されていましたが、また何かに巻き込まれないとも限りません。

無理矢理に近い位の強引さで承諾させて…

先程の、ジューク様が乗ってきた車まで戻りました。

道中、気になっていたことをジューク様に訊ねました。

「病院に向かっていたはずなのに…何故この場所に?」

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