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プリンス×プリンセス

第60章 罪と信用

「これは…例の?」

デュアリスの問いに、ルークスは口元を曲げると

「ああ。クローゼットの置き土産だ」

そう言ってカーソルを動かし…写真の男のプロフィールを見ていった。

横から画面を眺めていたデュアリスがぼそりと呟く。

「ジャスティ…本名でしょうか?」

「分からない。だが、ジューク様がそう認識しているのなら…」

その答えに、デュアリスは苦笑いを浮かべる。

そして、画面上のプロフィールの内容に舌を巻いた。

「微に入り細を穿つと言うか…」

「あの人らしいだろう?」

ルークスはクックッと喉の奥で笑う。

楽しそうな笑い声に、デュアリスはゾッとした。

何を考えているんだろう?

少なくとも…姫君様を誘拐しようとしていた相手なのに。

「これが本当なら…厄介な相手ですね」

後ろ楯が大きすぎる。

下手をすればこちらが潰されるかもしれない。

さすがにルークスにも通じたのか

「そうだな。慎重にいかないと」

そう言って、口元を手で覆った。

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