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プリンス×プリンセス

第60章 罪と信用

そしてその頃…

「発信記録、確認できました」

ディスプレイに表示された数字の配列をみて、ルークスは眉を寄せた。

「携帯電話に登録されていない番号…か」

「はい。所有者の確認を取り急ぎ行っています」

「あの男が釈放後すぐに連絡した相手だ。例の男とみて間違いないだろう」

断言するルークスに、デュアリスはあきれ顔を浮かべる。

「早計すぎでは?」

「そうかな?アイツの所持品にそんなメモはなかった。わざわざ番号を暗記させた、ということは…余程胡散臭い相手だろう」

「そう思わせるための作戦かもしれない」

「聴取をしたお前なら分かるだろう?アイツにそこまでの策が練れるか?」

そう言われたら、笑うしかない。

「アイツが言った風貌…」

黒髪、黒い瞳、色白の肌、どちらかと言えば華奢な体つき…

「こいつと同一人物かもな」

ファイルを開き、モニターに写真を写し出す。

ジャスティという名前で検索に引っ掛かった者の姿だ。

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