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プリンス×プリンセス

第61章 執着心

だからそれなりにサポート位はできる!

そう意気込んだのに

「だがお前はよその国の王子だ」

淡々とした口調に、拒絶されたのを覚えた。

「政治に関わる話には口を挟めまい?」

「そりゃ…そうだけど…」

ぐうの音も出ない。

さっき、冗談のように言ってたけど、ジュークがいなくなってディオの負担が増えてるのは見ていて分かるんだ。

だから…ジュークの代わりは無理にしても、少しでも負担を減らしてやりたかったのにな…

そんな事を思い、唇を歪めると、急に腕を引っ張られた。

そのまま、執務室に連れ込まれる。

「わ!!何だよ」

ディオを見上げるのと、執務室の扉が閉まるのがほぼ同時で。

「そんな顔をするな」

力強く体を引き寄せられ、くるりと体が半回転したと思ったら。

扉とディオに挟まれていた。

「へ?」

「見ると…虐めたくなる」

「な…」

俺を見て目を細めるディオに、言葉が詰まる。

その隙に…

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