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プリンス×プリンセス

第62章 お披露目会

何でキサンタンガムの国王がここにいるんだ!?

確かにフェールロコノとは親族関係だけど…

キサンタンガムに招待された時の事は忘れない。

食べ物に一服盛られそうになったり…

階段で突き落とされた。

あんな事を仕組んだ関係者を、ディオは何で招待なんか…

「テリオス!?聞いているのか!」

あ、まずい。

あまりにも予想外の出来事に、兄上の存在を忘れていた!!

「ごめん!ちゃんと聞いてる!」

「嘘をつくな!大体お前はいつもそうだ!!」

あーあ。

兄上の怒りに火をつけてしまったようだ。

こりゃあしばらくおさまらないだろうなぁ…

ひとつため息をついて、兄上のお説教を『ありがたく』聞いた。

そんな俺の背後で…

キサンタンガムの国王に、黒髪で肌の色の白い男が近づき、何かを耳打ちして…

男に国王は1つ頷きを返すと、にんまりと笑いをこぼした。

そして、国王が歩み寄った先には…

次々に祝辞を贈られ、口元にうっすらと笑みを浮かべるディオがいた…。

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