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プリンス×プリンセス

第65章 キサンタンガムの裏側

そういえばあの時、検査に出すっていくつか持ち帰ってたな。

あの時の結果としては、クッキーからは睡眠薬。

チョコからは利尿剤が検出された。

「…やっぱり食べなくて正解だったんだ」

「だからそう言っただろう?」

それ以外にも、かなり昔からのデータが紙面を埋めている。

それは招待される度に何かを持ち帰っていたって事で…

ジュークの手際のよさに、呆気にとられたのを思い出す。

あれは…手慣れるくらい頻繁だった、って事なのか。

「でも…何でこんなものを…」

「ジュークはあいつを利用していたからな」

「利用?」

あいつって…キサンタンガムの国王、だろ?

国王を利用するって…

驚いた俺に、ディオは笑みを浮かべると

「違うな。利用されているふりをして、やつの腹を探っていた、か」

「何でそんな事を…」

「証拠が欲しかったんだろうな」

ディオは立ち上がると、俺の横に並んで、俺が持つ書類の一部分を指差した。

「自分の母親を殺したのが奴の指示だという、証拠が」

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