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「お前は？」

「はい!?」

何を聞かれたのか分からず、目を丸くするユーノスへ、ディオは目を細めると

「職に就くとしても、雇用する側だろう？何か獲られるものはあるのか？」

そう言って、冷笑を浮かべた。

こいつは…何だってそうやって人を馬鹿にした態度をとるんだ？

ユーノスが気分を害してないか心配すると

「だからですよ」

ユーノスはディオの表情など気にもしてないのか、アーモンド形の目をまっすぐディオに向けると

「従者に気持ちよく働いてもらうためにどうしたらいいのか。自分が働いてみたら分かります」

そしてさらににっこりと笑みを浮かべる。

へぇ…

公爵の息子、って言ってたから、もっと世間知らずかと思っていた。

だけど、見た目とは違って、考えは大人びている。

それに…案外、気が強そうだ。

今の言葉、取り方によってはディオに対して

『あなたも働いてみたらどうですか？』

って言っているようで…