
プリンス×プリンセス
第68章 それぞれの休暇
トグル王国で過ごして、今日で3日目になる。
初日こそ王宮でトグル王に面会したり、その流れで夕方から会食をしたりした。
けど、その後は全く音沙汰がない。
まぁ、食事や清掃などはグレイスから手配された人がしてくれているので、全く音沙汰がない訳ではないけど。
それでもこの距離感がとてもありがたかった。
「さて…と。今日は何をするんだ?」
ぐぐっと腕を伸ばし、背伸びをする。
昨日はグレイスの執事の案内で博物館や美術館巡りをした。
見て回るのは嫌いじゃない。
だけど毎日がこれじゃないだろうな?
公務と変わらないスケジュールに、少しだけ疲れてしまう。
「あ。姉上、おはよう!」
テラスから外を眺めている姉上を見つけて声をかけた。
不意をつかれたようにびくりと肩を揺らすと、姉上は俺を見る。
「テリオス!?あ…おはよう」
「一人?」
人差し指を立てて聞けば、姉上は小さく笑って
「マックスはまだ寝ているわ」
初日こそ王宮でトグル王に面会したり、その流れで夕方から会食をしたりした。
けど、その後は全く音沙汰がない。
まぁ、食事や清掃などはグレイスから手配された人がしてくれているので、全く音沙汰がない訳ではないけど。
それでもこの距離感がとてもありがたかった。
「さて…と。今日は何をするんだ?」
ぐぐっと腕を伸ばし、背伸びをする。
昨日はグレイスの執事の案内で博物館や美術館巡りをした。
見て回るのは嫌いじゃない。
だけど毎日がこれじゃないだろうな?
公務と変わらないスケジュールに、少しだけ疲れてしまう。
「あ。姉上、おはよう!」
テラスから外を眺めている姉上を見つけて声をかけた。
不意をつかれたようにびくりと肩を揺らすと、姉上は俺を見る。
「テリオス!?あ…おはよう」
「一人?」
人差し指を立てて聞けば、姉上は小さく笑って
「マックスはまだ寝ているわ」
