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プリンス×プリンセス

第69章 聞いておきたい事

今日の予定を急遽変更して、ディオと乗馬をすることになった。

乗馬と言ってもスポーツや競技とは違う、本当に娯楽のためのもの。

だから服装なんかも、ブーツだけ借りただけで、あとはそのままで良かった。

馬に乗るのは俺とディオとルークス。

デュアリスとSP、そしてトグル王国の従者は警備に当たっているようだ。

まぁ、馬に乗るからと言っても、警備上遠乗りは難しいから、馬場を含めた農場一帯を巡るだけなんだけど。

それでも馬上からの景色と、手綱を操る面白さで、俺はかなり楽しめてしまった。

途中、敷地内を流れる小川で休憩をする。

農場の職員が馬に水を与えたり、調子を見たりしていた。

「久し振りだけど、乗りこなせるもんだな」

「グレイスの管理がいいからだろう」

ま、そりゃあそうなんだけどさ。

少しは褒めるとか、そういうのは出来ないのかよ?

心のなかで少し毒づいて、クスッと笑みをこぼした。

お前には無理か。

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