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プリンス×プリンセス

第70章 ピクニック

「あ」

ボールが思った以上にバウンドして、ユーノスくんの足に当たった。

「うわ」

驚いて振り返ったユーノスくんは、マックスと目があって…いたずらがバレた時のように笑う。

「すごい威力だな!もう一回投げて見せてよ」

ボールを手渡されたマックスは、嬉しそうに笑っている。

「ユーノス。あなた、時間は?」

「まだ余裕あるし。大丈夫!」

な?とマックスに笑いかけて、ボール遊びを始めてしまった。

そんなユーノスくんに、グレイス王女が眉を寄せた。

「だから子供だって言われるのよ」

「は?誰が?」

「早く成長なさい。心も、体も」

「背のことは言うなって!」

ユーノスくんがボールを持ったまま、グレイス王女と口喧嘩を始めそうになった時

「にーに」

マックスの声に、2人とも我に返ったように息を飲む。

「…もう…あっち行って遊ぼう!」

ユーノスくんはそう言うとマックスの手をとり、少しだけ皆から離れた場所で遊び始めた。

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