
プリンス×プリンセス
第71章 王女の悩み
マックスと一緒にボール投げを楽しんでいるユーノスくん。
そんな彼らを見て、グレイス王女は眼鏡のずれを指先で直しながら小さくため息をついた。
「あの…グレイス王女…?」
呼び掛ければ、グレイス王女はぴくりと肩を震わせて私に向き直る。
「あ…申し訳ありません。お見苦しい姿を晒しました」
「いえ…そんな事は…」
首を横に振ってとりなすけど、グレイス王女の表情は固いままで…
「仲がよろしいのだと思っていましたが、婚約者だとは存じ上げませんでした」
どうにか場を和ませたくて、あえてニッコリと微笑んでみせる。
するとグレイス王女は苦笑いを浮かべた。
「気になりますか?」
「え?」
「私の婚約者の話」
直球で返されて、対応にとまどってしまう。
あまりにもあからさまだったのかしら?
「あ…その…」
口ごもる私に
「別に隠す事でもありません」
グレイス王女はそう言うと、少しだけ目を閉じて…考えをまとめているのかしら?
そんな彼らを見て、グレイス王女は眼鏡のずれを指先で直しながら小さくため息をついた。
「あの…グレイス王女…?」
呼び掛ければ、グレイス王女はぴくりと肩を震わせて私に向き直る。
「あ…申し訳ありません。お見苦しい姿を晒しました」
「いえ…そんな事は…」
首を横に振ってとりなすけど、グレイス王女の表情は固いままで…
「仲がよろしいのだと思っていましたが、婚約者だとは存じ上げませんでした」
どうにか場を和ませたくて、あえてニッコリと微笑んでみせる。
するとグレイス王女は苦笑いを浮かべた。
「気になりますか?」
「え?」
「私の婚約者の話」
直球で返されて、対応にとまどってしまう。
あまりにもあからさまだったのかしら?
「あ…その…」
口ごもる私に
「別に隠す事でもありません」
グレイス王女はそう言うと、少しだけ目を閉じて…考えをまとめているのかしら?
