
プリンス×プリンセス
第73章 駆け引き
なんでそんな顔をしているの?
「ユーノス?」
呼び掛ければ、顔をしかめたまま私を見た。
その表情が、私を咎めているように見えて…
どきりと胸が音を立てた。
事の顛末を知っているあなただから。
私、何か間違えている…?
探るような視線をユーノスに送れば、ユーノスは口元に手を当てて呟いた。
「2人についてもらったら、俺の立場が…」
あなたね…っ!
「そんなもの、あると思っているの?」
張り詰めていた気持ちを吐き出すようにため息をついた。
額に手を当てて考えを巡らせる。
こんな言い争いをしている場合じゃないわ。
このまま話を進めないと!
「それで…ティアナ様」
小さく咳払いをして、話を切り出す。
「謝罪に向かうわけですので、その…お子さまを連れていくのは、ちょっと…」
私の提案に、ティアナ様はだっこしたままのマキシミリオン君に目線を下ろす。
「あ…そうですね」
「ま?」
マキシミリオン君は晴れ渡った空のように澄んだ青色の瞳を向けている。
「ユーノス?」
呼び掛ければ、顔をしかめたまま私を見た。
その表情が、私を咎めているように見えて…
どきりと胸が音を立てた。
事の顛末を知っているあなただから。
私、何か間違えている…?
探るような視線をユーノスに送れば、ユーノスは口元に手を当てて呟いた。
「2人についてもらったら、俺の立場が…」
あなたね…っ!
「そんなもの、あると思っているの?」
張り詰めていた気持ちを吐き出すようにため息をついた。
額に手を当てて考えを巡らせる。
こんな言い争いをしている場合じゃないわ。
このまま話を進めないと!
「それで…ティアナ様」
小さく咳払いをして、話を切り出す。
「謝罪に向かうわけですので、その…お子さまを連れていくのは、ちょっと…」
私の提案に、ティアナ様はだっこしたままのマキシミリオン君に目線を下ろす。
「あ…そうですね」
「ま?」
マキシミリオン君は晴れ渡った空のように澄んだ青色の瞳を向けている。
