
プリンス×プリンセス
第76章 虚言の裏側
「奴が我が国に来た経緯は知っているな?」
ディオの問いにこくんと頷く。
たしか、ジュークの母親が死んで、唯一の肉親である国王が引き取り手になった…んだよな?
「あの強欲ジジイが正統な後継者だとうそぶいて送り込んだそうだが」
顔をしかめて、いかにも嫌そうに話すから、思わず吹き出して笑ってしまう。
強欲ジジイって…キサンタンガムの国王の事か?
「ひどい喩えだな」
「そうか?強欲すぎて周りがよく見えなくて自滅した馬鹿な男だ」
そう言って、鼻先でフッ…と笑うと
「だが…奴も傀儡になるほど馬鹿ではない」
奴って…ジュークの事だよな。
「自分の境遇や事件の背景など…調べ上げる時間はたっぷりあった」
まぁ、確かに。
操り人形のふりをして、実際はあいつが操ってたんだからな。
口を曲げて頷くと、ディオが俺を見てニヤリと笑った。
「途中からは俺も噛んだ」
は!?
「お前…知ってたのか」
「当たり前だろう。俺を…俺達をなめるな」
ディオの問いにこくんと頷く。
たしか、ジュークの母親が死んで、唯一の肉親である国王が引き取り手になった…んだよな?
「あの強欲ジジイが正統な後継者だとうそぶいて送り込んだそうだが」
顔をしかめて、いかにも嫌そうに話すから、思わず吹き出して笑ってしまう。
強欲ジジイって…キサンタンガムの国王の事か?
「ひどい喩えだな」
「そうか?強欲すぎて周りがよく見えなくて自滅した馬鹿な男だ」
そう言って、鼻先でフッ…と笑うと
「だが…奴も傀儡になるほど馬鹿ではない」
奴って…ジュークの事だよな。
「自分の境遇や事件の背景など…調べ上げる時間はたっぷりあった」
まぁ、確かに。
操り人形のふりをして、実際はあいつが操ってたんだからな。
口を曲げて頷くと、ディオが俺を見てニヤリと笑った。
「途中からは俺も噛んだ」
は!?
「お前…知ってたのか」
「当たり前だろう。俺を…俺達をなめるな」
