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プリンス×プリンセス

第78章 柔らかな温もり

そもそも、ここで生活していることも、ルーミーを育ててくれることも、全て。

ジュークには、感謝しなければならない。

それは…分かっているのに…

ルーミーから目を外そうとして…

その脇のサイドテーブルの上に飾ってある写真立てが目に入った。

間接照明の薄暗い部屋の中で、はっきりと見えた訳じゃない。

けれど、私の視線がそれを捉えた途端、ジュークが急いで取り上げた。

私に見せたくない、って事なの…?

そう思ったら、その写真の存在が気になって仕方がない。

「どうして隠すの?」

「あ…いえ…」

「見られたら問題でも?」

問題あるから隠したのに。

分かっていて、意地悪な質問をしているわ。

ジュークは眉を寄せて、何かを思案して…

大きなため息を1つ付いた。

「あなたに謝らなければならない」

え?

どういう事?

話についていけないでいると、ジュークが写真立てを差し出した。

受け取って、写真を見て…

「これは…」

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