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プリンス×プリンセス

第79章 写真と涙

それからジュークに言われるまま、ルーミーの寝室を後にして…

ルークスと来た道を戻っていった。

来た時と暗がりはそのまま変わらない。

ううん。

前よりも暗さは増している。

私の気持ちと同じ、重苦しいような暗闇が辺りに漂っている。

ルークスは何も話さない。

2人分の足音と、呼吸の音と…蛙と虫の音が聞こえる。

静かで、穏やかで、のんびりとした情景なのに…

私の心は晴れなかった。

しばらく歩くうちに、池のほとりに差し掛かる。

昼間、皆でピクニックをして…

賑やかで楽しかったのが嘘のようね。

睡蓮の花はすべて水中に潜り、まるで眠っているかのような錯覚を思わせる。

「昼間はとても綺麗だったのよ?」

足を止めて池を見れば、ルークスも同じように眺め

「そうですね。今は朝に綺麗な花を咲かせるための準備をしているのでしょう」

詩人のような口調に笑みをこぼすと

「今日訪ねた事を後悔をしているのですか?」

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