アイツまで徒歩5分
第4章 雉も鳴かねば射たれまい!
はぁ…今更……
遅いかもしれないけど…
昨日は―――――…あの後…
中森と一緒に最知を部屋まで運び…
雪崩れ込むような形で俺の部屋で中森を抱いた――――…
中森は、いつものように…俺の下で…綺麗に乱れていたが…
俺は―――――…下半身は中森を感じ…
気持ちは……隣の部屋の玄関に放置してきた最知にあった…
どんなに中森が綺麗な声で俺を呼んでも…
俺の耳は…最知のあの…苦しそうに悶える声を再生する…
そんな俺の心情を――――…
中森は、気がついていたに違いない…
今朝起きたら……
中森の姿は無かった…
いつもなら甘えて、出社ギリギリまで一緒にいたがるくせに…
ったく―――――…朝からめんどくせぇ事…考えさせんなよ……
って…思いながら出社したら…
今度は、最知の行動が意味不で…
頭を抱えるしまつ…