アイツまで徒歩5分
第1章 新たな門出に落とし穴!
「―――――ぁ…お前…」
陣ヶ岡さんも…俺の固まり顔には見覚えが有るらしく…
綾瀬さんとの会話が…途切れる…
「ん?何?二人とも知り合い?」
綾瀬さんは、俺と陣ヶ岡さんの様子を伺う…
「いや!知り合いじゃない」
「!!」
なっ!!何ですと?!
あ…いや…知り合いではないから…間違いではないが…
そ〜…キッパリ否定しなくてもよくないか?!!
俺は、背の高い陣ヶ岡さんを…何て表現していいか解らない顔で観察する…
「―――…何?」
「い…いえ…別に」
ま―――…朝のあの現場を目撃しているし…
余計な事は言わないようにしよう――――…