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アイツまで徒歩5分

第6章 昨日の友は今日の何?!


デキスギ君を気にしながらも…会社に向かって歩く最知の後ろを俺は、歩く―――…



「俺が…一関をあんな顔に……
俺が…痴漢にあったりするから…」




最知の…ため息が聞こえる……



こいつも…こいつでバカだな…




俺は、後ろから最知の頭をポンと押さえる……



「―――…お前は、悪くない…気にするな…」




俺の登場に驚いた最知は…頭の上にある俺の手を両手で掴み――――――…


俺を見上げる―――――…




「陣ヶ岡…さん…?」




ビックリしていたはずなに…



最知は…今にも泣きそうな顔をしていた―――――…



「最知…お前は悪くない」


「――――…陣ヶ岡さん…」




最知の目は……
不安そうにも見えた………


「――――どうしたら安心するんだ?最知……」






すると―――――…最知は俺をオフィスビルの影にある非常階段まで引っ張り連れていく……




「――――…最知?抱き締めたら…いいか?」




「――――…」




頷く―――――…




俺は――――――…最知を優しく…包み込む様に抱き締めた――――――――…




「タバコ……臭い…」







「嫌いだけど……嫌じゃないんだろ?この匂い……」




「――――…嫌いですよ」






本当に…素直じゃない……




俺は、頭を撫でながら…



時間が許す限り…最知を抱きしめ…




落ち着かせる…





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