アイツまで徒歩5分
第6章 昨日の友は今日の何?!
「結局…ここですか―――――…?」
俺たちは、オカママの店にいた――――――――…
「上手いラーメン屋に連れていってくれるって言ったのに…騙された!」
会社を出て、陣ヶ岡さんがラーメンをおごってくれると言うので楽しみにしていたのに…
足が向かうのは、毎度お馴染みの道…
で、結局…カラフルバー…【ベガ】…
何か…毎日来ている気がする…
「いらっしゃ〜い!!ボクちゃ〜ん!じんちゃ〜ん!!」
オカマのママは、今日も凄いインパクトだ…
「ママ、今日は俺ら腹減りだから…先にラーメンもらっていい?」
「え!!陣ヶ岡さん…ここでラーメン?!」
陣ヶ岡さんは、当たり前のようにカウンターに座ると俺に耳打ちをした…
「ママのラーメンは、上手いぞ!スープが本格的で!
………癖になるぞ?」
「え〜〜〜〜…怪しい」
こ…この店飲み屋じゃないのか?
「常連にしか出してない、裏メニューだから!あっちの個室で待ってて〜!」