アイツまで徒歩5分
第7章 目覚めた所は崖の上!!
―――――――――…
へへへ―――…と笑う最知の顔は…
完全に無防備で…
あきれてしまった――――…
でも…「特別なんですから!」
と――――…俺を離すまいとする最知の腕が…愛しくて…
まだ、不安を解消できていない最知の体を強く抱き寄せた―――…
「陣ヶ岡さん………よかった……」
最知……好きだ――――…
触れるだけのキスは…
どちらともなく…
自然に重なった――――…
心臓が……大きく跳ね上がる…
「最知――――――――…
俺は、お前の特別であり続けたい――――…
そして…側に…居続けたい…」
「―――――…ぃぃですよ…」
「――――…って…寝てるし…」
最知は、俺の腕のなかで…
寝てしまった―――――…
緊張から解放されたのか…
最知の顔は、穏やかだった…
「―――…最知…おやすみ」