アイツまで徒歩5分
第8章 自分の事は自分が一番…
「…中森さんの…所で…
ローション使って…座薬…入れたんです…
さっきまでは、元気だったんですけど……
座薬が完全に溶けてきたのか……
///へ…変な気分になってきて……
あ///あんな事を――――…」
ん?なんか…引っ掛かったぞ?
「最知―――…なんだって?」
「だから…座薬が溶けきったみたいで――――…」
「いや…その前――――…座薬を入れるのに…何を使ったんだって?」
俺は、最知の首筋や手のひらの香りを確認する――…
「……ローションで…?」
「何で…ローション?」
「中森さんが…入れやすくなるからって…試供品で、もらったやつをくれたんです…」
最知は、スーツの上着に目線を流した…
俺は、脱ぎ捨てられた最知のスーツの上着ポケットから……
小瓶を取り出し確認する…
「///あの……バカ…」