アイツまで徒歩5分
第2章 勘違いは後々響く
「では、陣ヶ岡君…君に任せることにするよ。
一先ずデザインをこの日に何案か見せてくれ…よろしく頼む」
「はい、解りまし。
今日は、社長とお会いできて光栄でした。」
打ち合わせは、滞りなく進み…
話がトントン拍子に進んでいった…
しかし…陣ヶ岡さんって人は…何者だ?
俺と同じくらいのダッシュしたのに…
汗一つもかかず…涼しい顔で待ち合わせの場所に顔を出すなんて…
「ところで陣ヶ岡君…一緒に来た彼は…新人かい?」
「///は、はい!!勉強させていただいてます!!」
あっ!声が裏返った!
「ハハハ!見ればわかるよ!緊張で、額に汗がびっしりだ!!初々しいね〜、陣ヶ岡君もしっかり面倒見るんだよ。
では、また会う日を楽しみにしているよ」
先方は、楽しそうに店から出ていった…
俺たちは、先方が見えなくなるまで見送り…店のなかに戻った…
「///俺…そんなに汗…でてましたか?」
テーブルの上の資料を纏め額を触る――――――…