アイツまで徒歩5分
第10章 素直になるのが一番難しい
「――――…結羽が…アイツの姿に…
手を伸ばして…泣いてて…」
最知は、キョトンと…
俺を見た――――――…
「お…俺が…///陣ヶ岡さん…を?」
「あぁ……
結羽は、アイツが好きなのかな?アイツに惹かれてるのかな?って…思って…嫉妬して…
キスまでしてたって聞いたら……もう――――――…
結羽を誰にも渡したくなくなって――――――――…」
詰まっていた言葉を吐き出す一関は……
どんどん肩が下がっていく…
気力が……生気が……
落ちていくように見える…