アイツまで徒歩5分
第1章 新たな門出に落とし穴!
彼らは、キスが終わると…
じゃぁと玄関先で別れた―――…
スーツを着た美形男性は、機嫌良さげに相手の男性を背にし帰っていった…
―――…す…すごいの見ちゃったよ…
「―――――…何?」
俺は、隣人と思われる男性に固まっている所…声をかけられた!!
「―――あっ!あ、あぁ!!おはようございます」
俺は、我に返ると…挨拶をし…玄関に鍵をかけた。
隣人は、玄関のドアに寄りかかりながら…俺の様子を見ていた…
帰った男性も背が高く美形だったが…
隣人も負けず劣らず高身長でワイルド系美形だ…
寝起きで頭ボサボサだが…タバコを吸う姿が……
様になっている…
男女問わずモテる人間って…こんな感じの人なのかもしれない
俺は、彼の前を頭を軽く下げ通りすぎる
「………」
隣人は、俺が前を通るのを気にも止めず…
タバコをくわえ部屋に戻り…玄関を閉めた…
俺は、タバコを吸わないが…
気だるさを身に纏う隣人には…タバコは必需品に思えた―――――…
世の中…いろんな方々が暮らしている!!
色んな趣味嗜好が存在し…許される世の中だ…
気にしない、気にしない!!
それより!駅に急がないと!!
俺は、入社式に向かうため!!アパートから駅まで走った!!