アイツまで徒歩5分
第10章 素直になるのが一番難しい
俺は、鼻先の余韻を残したまま…
そっと――――…
その裏筋に…
唇をあててみた――――――…
クュフ――――…っと…硬い感触が柔らかい唇が押し上げる…
陣ヶ岡さんの……香りが…間近過ぎて…クラクラしてきた…
「///最知…恐いか?」
ドキンっ―――…少し…怖いのは確か…
でも―――――…
陣ヶ岡さんの香りが…
俺を…安心させる――――…
「///…ぅん…でも、大丈夫…
意外に平気な自分に…驚いてるだけ…」
「――――…そうか…」
陣ヶ岡さんの…大きな手が…
俺の頬を優しく撫でる―――…
///あぁ…どうしよう…
俺…やっぱり…陣ヶ岡さんが…
好きだ―――――――…
この人を…気持ちよくしたい…
“最知が…一番いい…”って…言われたい…
俺は、陣ヶ岡さんの手を…頬で追いながら……
舌を出した……