アイツまで徒歩5分
第2章 勘違いは後々響く
「最知―――…これ以上は…」
「――――……」
「おい、最知?」
「――――…Zzz・・・・」
え?!寝てる!!
こいつ!立ったまま寝てる?
くそ!!重いと思ったら、全体重俺にかかってやがる!
「起きろ!おい、最知!起きろ!重い!」
「Zzz・・・・」
起きる気配無しじゃねーか!!
な…何だったんだよ!
いやいや…
流れで、ホテルとかいく方がヤバイか…
逆に寝てくれてサンキューって思うか?
ったく!!
しかし、大の男を担いで家まで帰るとなると…
大変だ……
俺は、爆睡している最知を抱き抱えた…
「あれ?軽い……
こいつ…見た目より…細くて軽い…
でも……タクシー拾うか…」
俺は、最知を支えたまま…タクシーを捕まえる…
そーいやぁ…
タクシー捕まえるのにテンパってたな…こいつ…
やっぱり…可愛い…
“――――陣ヶ岡さんの評判が悪くなるのは嫌です!!”
「ノーマルは…もう、好きにならない…って決めたんだ…
しっかりしろ…俺―――…」