アイツまで徒歩5分
第3章 火の無い所に煙は立たない
「陣ヶ岡さん…教えてくださいよ…」
「嫌だね」
二日酔いの翌日から…陣ヶ岡さんにあの日の出来事を聞いているが…
こんな調子で教えてくれない…
俺の思い出せる記憶といったら…
オカマのママがいるゲイバーの雰囲気だけ…
店の名前すら思い出せないのだ…
他の人に店名を聞くわけにもいかず…
陣ヶ岡さんだけが…頼りなのだが…
「俺…店で暴れませんでした?変な事いいませんでした?踊ったり…歌ったりしてませんよね?」
「最知…お前、過去にどんな失態を繰り返して来てるんだよ…
マジで、もう酒飲むなよ?」
大学時代…お酒の席ではいろいろと、やらかしている俺…
一関が心配すりのは無理ないか…
「……ゲロとか……大丈夫でしたか?」
「うゎ…ラスボスまで出すタイプか…」
スーツ汚れてなかったし…それは無いと思っているが…一応…確認