アイツまで徒歩5分
第13章 色っぽいのは誰のせい?
その後…
俺達は、ママの作るお酒を飲み―――――…
楽しく過ごした…
―――――――――――…
と、思っているのは最知だけに違いない!!
中森は、最知からの渡された実家のキーホルダーを見て…顔がひきつっていたし…
栞をもらった一関は、ヘラフラニヤニヤと……最知にべったり!!
バケモンは、そんな一関にイライラしている俺を見て大爆笑…
ったく、最知は一関と友達に戻った事で気を許しまくってる!!
///き…気に食わない!!
最知は――――――…無防備すぎる!!
「陣ちゃ〜〜〜〜〜ん!面白く無いって顔してるわよ!!
ボクちゃんが、あの正統派偽善者君に何かされるとでも〜?」
バケモンは、空になった俺のグラスを新しい酒と入れ換える…
「つ〜か…あの出木杉君は、前科があるんだよ!!」
「アラ…アラアラアラアラ…」
バケモン…あら…が、多いぞ!!
「ふ〜〜〜〜ん…、身も心も繋がったんだと思ったのは…俺の気のせいだったのか?」
中森は、俺の隣で強めの酒をバケモンに注文する…
「///いや―――――…
そこは…大丈夫だと……」
温泉宿でのあの夜は…
俺と最知を強く結びつけた―――――…
俺の過去を知っているのは…
中森と…バケモン…
姉さんと次郎さんだけ……
そして……最知は、その過去を――――――――…
知って…なお…俺を抱きしめ――――…救ってくれた…
甘えられる…唯一の人になってくれた――――――…