アイツまで徒歩5分
第13章 色っぽいのは誰のせい?
「解ってるよ!結羽がそんな事言うわけないって!!
陣ヶ岡さんが、俺を挑発してるのが見え見えなんだよ!」
一関は、陣ヶ岡さんを睨むと俺を見てにっこり笑う…
あ〜〜〜…和むなぁ〜…
何だかんだ…一関は俺に優しいし…
ま――――…一関は恋愛感情が上乗せになっていて優しいのかもしれないけど…
「一関……あっ!!温泉行って来たのは本当で、お土産買ってきたんだ!!
気に入らなかったら…使わなくていいから…」
俺は、カバンから栞を取り出した…
「一関、本とか読むの好きだし…
それに…いつも、書店に置いてある無料の栞つかってるだろ?
いい作品なのに…勿体ないなぁ〜って思ってて……だから…」
一関に渡したのは、温泉地域で力をいれていた…廃材リサイクルのアイディア商品の一部作品だった!
廃材をなるべく薄く削り…デザインも機能性もいい
「…こんなモンしか思い付かなくて…」
「///う…嬉しい!ありがとう結羽!大事にする!」
「喜ぶな!大事にするな!普通に使え!」
陣ヶ岡さんが、一関に噛みつく…
その姿を見ながら、中森さんもママさんも笑っている…