アイツまで徒歩5分
第14章 【最終章】思いでは美化され腐りきる
―――――――――――…
「う゛〜〜〜〜……」
「ど〜した?最知…眉間にシワ寄せて…」
昨日のソフトSMは…陣ヶ岡さんを、ただただ興奮させただけで…
俺の手首には…うっすらネクタイの擦れた痕が着いている…
たまには、縛るのも有りって言ったのが間違いだったか……
今度は…手首縛られて…バックから――――――…
死ぬかと思った!!イキ殺される!!
もう!縛るの禁止だ!!
いや――――…待てよ…
今度は、俺が縛ってやる!!
俺は、ガッツポーズを取りながら…橋場さんの後を歩く…
今日も俺の仕事は、橋場先輩を中心に回ることになっている!
何事も経験だ!!
陣ヶ岡さんは、面白くなさそうな顔をしていたけど…
彼のサポートをしたい社員が山ほど要るはずだ…
はぁ〜あ…俺の方が、心中複雑なんだけどなぁ〜
「唸ったり、ガッツポーズしたり…ため息ついたりと…最知は、忙しいなぁ〜…
何を考えてるか、解って…話しかけるタイミングが掴める俺としては助かるけどな?」
橋場さんは、俺の頬っぺたを軽く摘まむとハハハと笑う―――――…