アイツまで徒歩5分
第14章 【最終章】思いでは美化され腐りきる
今のところ…
手放す気はさらさら無いが…
最知には……
姉さんや…先輩の様に…
辛い思いはさせたくない…
最知を女に…と、思うと腸煮えくりかえるが……
俺が騒いで…最知が幸せになれるはずがない―――…
「――…俺は、無理だっ……」
ガキは…うつむき……拳を掴む…
「お前――――…」
俺は、橋場が結婚すると…最近聞いたのを思い出す――…
「お前の……相手って―――…」
「――――…片思いだよ…
兄さんは…俺が…こんな事になってるなんて―――…微塵も思ってないと思う――…歳も離れてるし…まともに相手にされた事…ほとんどなかったから…」
ガキは、少し震えながら…ゆっくり話し始めたら…