アイツまで徒歩5分
第16章 【番外編】異世界へようこそ
――――――――――…
「はぁ…何で今日かな…」
俺は、先日無事そよ子さんに引き渡したマンションの前に立っていた――――…
今日は、昼間の会議室のあたりから…最知に触れたくて触れたくて…限界だった――――…
キスだけじゃ!!俺の最知への思いは止められないのに!!
“会社は…ダメですよ…”
って…モジモジしながら言う最知の姿に免じて―――…解放してやった!
だから!!
今日は、早く帰って最知を補給しないと!!
なのに……あの…
隠れヘビメタロック娘…
「今日、マンションで友人を呼んでパーティーをしますので…サポートをお願いします」
「いやです…」
「お願いします」
「いやです…ちゃんと説明しましたよね…部屋の…構造と…システム」
「ごめんなさい、音楽意外の事はからっきし疎くて…
お願いします」
「いやです…」
「あら…そうですか…
――――そうそう…後輩の最知さんだったかしら…
可愛らしい方ですよね…
父に彼の事を言ったら…
私の恋人候補が…陣ヶ岡さんから彼へ…
父の興味が移るかもしれませんね――――…」
「―――――…何時からパーティーですか?」
「ありがとうございます♪」