アイツまで徒歩5分
第16章 【番外編】異世界へようこそ
「ねぇ…スーツって…一人だけ浮いてるんだけど…着替えは?
無いなら貸すけど?
弟様に注文したけど…業者の野郎サイズ間違えやがって…
誰かにあげようと持ってきたんだ…
あんた…サイズ合いそうだし…その格好じゃ…気分出ないでしょ?」
「――――…え?気分?…はぁ…男用の…服?」
俺は、どんなのかイメージ出来ないまま…女性に渡された服を着たのだった――――――…
が―――――…
「こ…これ!本当に男性用?こんなに…パンツが短い!ベストも!ミッチミチ!ニーハイブーツって…男性履かないよね!!」
「お!似合う!!流石!私!」
女性は、ニコニコしながら俺の唇に黒色の口紅を塗ろうとする!!
「やっ―――///それは、恥ずかしい!これ、無理ですって!!」
「往生際が悪い!!」
俺は、ドアを開けて…部屋から逃げる様に飛び出した!!
だが…慣れないヒールの高いニーハイブーツで…
見事に床に転んでしまった!!
「ギャフン!!」