アイツまで徒歩5分
第17章 【番外編】繁盛するのは…トイレに神様がいるかららしい…
「お〜いたいた〜!和磨〜♪」
中森の弾む声が聞こえ…振り替える
「中森〜…お前は解るが…何で出木杉君までいるんだよ…」
「出木杉じゃね〜よ!一関ですよ」
中森の横には出木杉こと一関がちゃっかり店に馴染んでやがる…
「あ!一関〜♪俺が声かけたんです!皆で飲みましょうよ〜!」
一関は、最知の姿を見ると顔色がワントーン明るくなる…
「最知のやろ〜…」
「ちょっと〜陣ちゃん…顔が、こ〜わ〜い〜♪」
いや…バケモンのお前に言われたくね〜よ…
「和磨〜…そろそろ慣れろよ!最知君は、和磨しか恋愛対象に見てないって―――…」
中森が俺の隣で、強めの酒をママに頼む…
「相変わらず、最初からエグいの飲むな…お前」
すると、中森は笑いながら「介抱してくれる?」と、わざとらしく酒を口に運んだ――――…
「――――――…甘っま…
ちょっとママ〜…これなに?ジュース?」
中森は、口にした酒をジュースだと思い飲み干す…
それを見ていたママはキョトン顔――――――…
「え?ジュース?おかしいわね…あら?!!」
「――――――――ふにゃ?」
俺は、慌てて最知の方を見る!!
「―――――おい!結羽!大丈夫か?」
一関が…ぐったりしている最知を抱き締めながら…慌てている!!
「ママさん!何?飲ませたの?」
「あらあら!やだやだ!アユちゃんに出したやつ……間違って…ボクちゃんが飲んだのかしら!!」
確かに…最知の飲み物と中森の飲み物…色合いがにている…
つ〜か…最知が…中森の飲んだ!?
こ…これはヤバい!!