アイツまで徒歩5分
第23章 【番外編】ガキんちょ物語③
ママが言うには…
公一君は…
妄想先行がたの…恋愛をしてきたらしく…
“兄”“家庭教師”…と…妄想しやすい…しかも叶わない恋を追っかける…癖がついている?らしい…
多分…無意識に…
だから――――…本当に結羽さんを好きだったか?と、言われると微妙だと…
ママさんは言う……
「はぁ――――…ママ…すげぇ観察力だね…」
まぁね♪と、ママはボーイにカクテルを渡す…
「ツンちゃん、お代わりは?」
「ん〜〜〜〜…いいや、帰る!!
今日、公一君大学のサークルコンパだから…終わるまで時間潰してただけだし!」
「あら、時間潰しの店に使ってたの?な〜に〜さ〜ま〜〜〜〜〜!」
「翼さ〜〜〜ま〜〜〜〜!」
ママは、唇を尖らせて俺を追い払う仕草をした…
分厚い唇―――…どんだけヒアルロン酸入れてんだよ!シリコンか?
ったく―――――――…
「あ!ツンちゃん!!明後日…店の花――――…頼むわね〜!」
俺は、手をヒラヒラと振って店を出た――――…