アイツまで徒歩5分
第23章 【番外編】ガキんちょ物語③
アパートに着き――――――…俺達は、玄関で靴を脱いだ…
「ただいま〜」
「お邪魔しま〜す」
と―――――…玄関横の壁に…グッと身体を押さえつけられる…
「――――…ぇ?何?」
「“何?”じゃないよね?翼さん?」
「///“さん”?」
電気も点けていない公一君のアパート…しかも、玄関先で…壁に押さえつけられる俺は、意味が解らず…にじり寄る彼を上目遣いで見る――――――…
「さっきの…サラリーマン…何?」
「――――…え?ぇ?知らないよ!」
さっきのサラリーマンって…ママの店付近で声かけてきたキモオの事?!
「知らない?本当に?
ナンパ…されてた?しかも、金とか…聞こえたんだけど…」
「///やっ…それ目当てで声かけられたけど!!断ってるから!は?ちょっと…公一君!痛いってば―――…押さないで!」
公一君の目は―――…今まで見たことがないくらい…怖い目をしていた――――…
「///俺は…早く―――…翼さんに会いたくて…一次会もそこそこに帰って来たのに―――――――…
何か…メールしてるし…
サラリーマンと話をしてるし…
///知らない…翼さんの顔がそこにあって…
でも…“年下の彼氏と待ち合わせ”って…サラリーマンに言ってくれたのは嬉しくて…ちょっとテンション上がったり」
え?ぇ?それと…この状況…
結び付かない…の…だが…