アイツまで徒歩5分
第3章 火の無い所に煙は立たない
「タイプは違うけど…
和磨は…最知君が気になるんだろ?」
はぁ…バレバレか……
「あぁ…可愛いなぁって…素直に思うよ―――…」
中森は、グラスの中の氷を指で回しながら…流し目で俺を見る―――――…
「嫉妬してしまうなぁ〜…」
中森は、指に着いたウィスキーを長い舌で掬い舐める…
「―――…和磨も…不完全燃焼だろ?
ホテル行こうか――――…?」
俺は、ソファで寝ている最知をチラッと見る…
確かに……
不完全燃焼で気持ちが悪い…
「――――いいよ…
でも、最知を家まで運ぶの手伝え…」
「OK―――――…」
中森は、俺にキスをして…
最知の方に歩いていった…
最知は、まだ…
気持ちよさげに寝ている…