アイツまで徒歩5分
第4章 雉も鳴かねば射たれまい!
「中森さんとは、朝会いましたから!もう、お礼は言いました!!
俺を、玄関に投げて中森さんと――――…」
ハッ!つい、イラッとして中森さんの事を言ってしまった……
俺は、その後に続くセリフをグッと飲み込んだ…
「――――…最知?どうした?怒ってる?」
「はぁ?!怒ってませんから!!」
陣ヶ岡さんは「意味わかんね〜奴だな」と、頭をかきなからオフィスに入っていった……
「なっ///!それは……こっ…ちの……セリフ…ですよ」
自分で言っていて…テンションが、だだ下がりなのが解る…
中森さんの顔がチラつく…
中森さんと――――――…
俺は、モヤモヤを振り払うかのように自販機にお金を入れて!力任せにボタンを押した!!
「げ!!青汁おしるこ?!押しちゃった―――――…」
ガコン!!と、自販機から出てきたのは…
誰が、買うんだよ〜ってバカにしていたレア飲料…
俺は、熱々の“青汁おしるこ”を手にため息をつく…
「おのれ〜〜陣ヶ鬼め!!」