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Tears&smile~大切な思い出~

第1章 Tears&smile~大切な思い出~

 その日はやけに蒸し暑かった。トイレのために目を開けた苺が廊下に出るとキッチンの電気がついていて、こっそり覗くとパパとママが話している。重苦しい空気が漂うのが分かった。

「ごめんな。お前を愛してないわけじゃないいんだ。ただ、もう少し自由な時間が欲しかった。もう疲れたんだよ」

「そうね。ごめんなさい。今までありがとう」

 ママは泣きながら何かを書いている。それ以上、見ていられなくてトイレを済まし、音がもし聞こえたらと水も流さずに二階に上がった。

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