テキストサイズ

Brilliant Brand blood

第3章 宵の果てに置いた記憶

自分の過去を探ろうとすれば、必ずぶち当たる、難題…。




燃え盛る炎、
焼け焦げた木造(きづくり)の家々から香る、煙り。
燻され街周辺に立ち隠(こも)るその空気、
ふと周りを見渡せば、ばたばたと、倒れた人間の死体が転がっている。



何人かは、見慣れた着物を着ているから、知り合いも含んでいるのだろう…



しかし、自分の記憶を幾ら探ろうと、誰一人、思い出せる人物は………



いない


ストーリーメニュー

TOPTOPへ