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Brilliant Brand blood

第3章 宵の果てに置いた記憶

人間の感覚とはずいぶん勝手なもので、知り合いの死体がゴロゴロ転がる光景の中、街が一つ焼け落ちたというのに、



「腹へった」



ぽつりと、自分の声が聞こえた。






「見つけた。こんなとこにいたか。遅くなって悪い」

後ろから知らない男の声がした。
振り返ると、深い緋の見たことない形の服を着た男が立っていた。

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