Brilliant Brand blood
第1章 不運なりし侵入者〜満月に照らされたピアノ
幾ら音を立てぬよう注意をしても、ミサを執り行う聖堂にはカーペットなどは敷いておらず、おまけに聖堂の奥深い、聖職者にしか立ち入れないスペースでは、彼らの靴音が否応なしに響く。
高く有に数十人が肩車したといえども、天井にたどり着かないだろう回廊。
既に彼らは別部隊の者達のことは頭の中になかった。
あるのは、ようやく、
ようやくこの日がきた…。
ただそれだけ
既に彼らは自分達が喉元に刃を突きつけているのだと、
確信し、高揚していた。
高く有に数十人が肩車したといえども、天井にたどり着かないだろう回廊。
既に彼らは別部隊の者達のことは頭の中になかった。
あるのは、ようやく、
ようやくこの日がきた…。
ただそれだけ
既に彼らは自分達が喉元に刃を突きつけているのだと、
確信し、高揚していた。