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お嬢様と二人の執事

第11章 桜

窓枠に手をつく沙都子に向かって、神山は腰を打ち当てる。

下から突き上げるように抉ると、沙都子の身体が跳ね上がった。

「ああっ!?何っ!?」

「沙都子?」

「いやっ…何か、変っ…」

「ふふ…ここがいいんだね…」

「あっ…やめっ…」

何度も何度も、神山は沙都子のそこに己を当てた。

「あんっ…いやっ…私っ…ああっ」

急に沙都子の中が収縮を始め、神山から絞りとるような動きを始めた。

「くっ…あ…沙都子、イって?」

「いやっ…悟と一緒がいい…」

「だめだよ…妊娠してしまう…」

「あ…欲しいの…悟が欲しい…」

「…高宮にも同じ事言ってるの?」

「え…?」

「沙都子は同じことを高宮にも言ってるの?」

「い…いやっ…今、一也さんのことは言わないでっ…」

「言えよっ…!」

神山は荒々しく沙都子の身体を揺さぶった。

「あっ…あっ…やめてえっ…」

ぽとりと下に落としたシーツに、愛液がこぼれ落ちる。

沙都子の手が窓ガラスに伸ばされる。

手のひらをガラスにつけながら、逃れようと身体を前にずらしていく。

「言えよっ…沙都子っ…」

嫉妬に狂った神山を止めるすべを、沙都子は知らなかった。

「やめ…欲しいのは…あなた…」

沙都子が呻いた瞬間、神山が大きく腰をグラインドさせ奥に突き刺した。

「ああああああっ…」

沙都子の叢から、さらさらした液体が吹き出し、そのまま沙都子は気を失った。

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